白髪はおじいちゃん、おばあちゃんに生えてくるものだ…子どものころ、そういうイメージをもっていた人は多いのではないでしょうか。そういうイメージもあってか、いざ自分に白髪が生えてくると、なんとなくショックを受けてしまいますよね。はじめのうちは、みんな白髪染めなどでしっかりとケアしているので、まるで自分だけが生えてきたように感じて焦る人もいるかもしれません。
ですが、心配することはありません。なぜなら、多くの場合、白髪は30代から生えてくるものだからです。もちろん、30代を過ぎても生えない人もいますが、それは、生えてこない人の体質やケアによるもの。平均的には、生えるほうが一般的なのです。
しかし、実際に生えない人がいる以上、生えてきた人も今以上に増やさないようにはできるはずですよね。そのためには、一体どの部分に気をつけ、どういったケアをすればいいのでしょうか。
目次
白髪が増えてくるのは30代から
一般的に、白髪が生え、増えはじめるのは30代と言われています。それにはもちろん原因があるのですが、この年代の場合、加齢というよりもほかの要因が大きく関わってくるようです。
男女ともに30代から白髪が増える原因
加齢による白髪の場合、成長ホルモンの減少が原因です。成長ホルモンとは、子どものうちはその名のとおり、正常な成長を促す役割を果たすものですが、大人になってからは代謝をつかさどるようになります。すなわち、体内に取り込まれた栄養はこの成長ホルモンによってエネルギーに変換され、身体の機能を保っているのです。
成長ホルモンが減少すると、徐々にこれまでと同じような機能を保てなくなり、怪我が治りにくかったり、体力の回復に時間がかかったりするようになるのです。これにともない、白髪も生えてくるのですが、30代であれば、まだまだ成長ホルモンの減少もそれほど深刻なものではありません。それに加えて、以下のような要因が考えられるのです。
ストレスが溜まってくる
30代になると、重要な仕事を任されるようになったり、部下の面倒を見なければいけなかったりなど、これまで以上にストレスがかかってくるようになりますよね。実は、そのストレスが白髪の原因になるのです。なぜなら、ストレスは自律神経を乱し、自律神経の乱れは血行不良につながるから。
血液は、ご存知のとおり、体内に取り込まれた栄養や酸素を身体中に送り届ける役目をになっています。ですから、血液の流れが滞ると、栄養が頭皮や髪に行かなくなってしまうのです。
髪の毛に色をつけるメラニン色素が生成されるためにはチロシナーゼという酵素が必要なのですが、このチロシナーゼはミネラルの助けを借りなければ活発化しません。つまり、栄養（ミネラル）が頭皮に届かなければ、メラニン色素が生成されず、白髪になってしまうのです。
一度白髪になってしまった髪は黒髪に戻るのかどうかについて、白髪は再生して黒髪になることはある！？黒髪への希望の記事で詳しく解説しています。
睡眠不足・生活習慣の乱れ
30代になると責任が増えますから、帰宅が夜中になったり、睡眠時間が削られたり、ゆっくり食事を取る時間がなくてコンビニ弁当で済ませたりということも出てくるでしょう。実は、これらもすべて白髪の原因になるものなのです。
まずは睡眠ですが、髪が成長するのは眠っている間。そのため、いくら髪のケアをしたり、栄養を摂取したりしても、睡眠時間が足りなければそれらは生かされません。もちろん、栄養をしっかり吸収することもできず、やがて白髪になってしまうのです。
また、かつてはPM22時～AM2時の間に眠っている必要があると言われていましたが、現在では、時間帯はあまり関係ないという説が有力なようです。ただし、規則正しいリズムと、充分な睡眠時間が必要だというのは変わりません。睡眠不足はもちろん、睡眠が日によって22時になったり、夜中の1時になったりというのも良くないのです。
それから食事関係ですが、簡単に済ませていると、どうしても栄養が偏ってしまいます。先ほど述べたように、メラニン色素を生成する元となるチロシナーゼにはミネラルの助けが欠かせません。
ですから、そもそもミネラルの摂取量が少ないと、それだけで白髪が生える要因となってしまうのです。栄養が偏った食事は、血液がドロドロになるなど、血行に問題を起こしやすいです。そうすると、頭皮に栄養が届きにくくなり、白髪の原因となってしまうのです。
女性は出産が原因になることも
女性の場合、栄養や生活リズムに問題がなくても白髪が増えてしまう場合があります。それは、妊娠、出産。出産時はホルモンバランスが大きく崩れるのですが、このとき、女性ホルモンが一時的に減少することがあります。髪を生成するのは、エストロゲンという女性ホルモンであるため、白髪が生えてしまうのです。
また、出産すると育児がはじまりますが、赤ちゃんの世話は想像以上に大変なもの。自分のことになど構っていられなくて、生活リズムが崩れたり、栄養が偏ったりしてしまうことも少なくなく、これによりさらに白髪が増えてしまう場合もあるでしょう。もちろん、慣れない育児でストレスが溜まれば、それも白髪の原因になります。
とはいえ、体内の栄養は重要なところに優先してまわされ、生命に関わらない部分は後回しになるものです。妊娠中の白髪などは、自身の摂った栄養がしっかり胎児を守っているという目安になるかもしれませんね。
30代になったらやっておきたい白髪予防・頭皮ケア
30代になると、白髪が生えてくるのはごく自然なことです。しかし、まだ生えてこない人も実際にいるのですから、ケアしだいではこれ以上増えるのを防いだり、予防したりできるはず。そのためには、一体どうすればいいのでしょうか。
栄養バランスの摂れた食事をする
すでに述べたとおり、メラニン色素を生成するためにはミネラルが必要ですし、正常な代謝のためには身体が健康である必要があり、そのほかの栄養素も欠かせません。ですから、食事にはじゅうぶん気を配りましょう。忙しくなることがあらかじめわかっているのなら、おかずを作り置きして冷凍し、それを夕食やお弁当に利用するのもいいですね。
また、どうしても時間がないときにはコンビニ弁当ですませても大丈夫なように、それ以外の日はきちんとバランスのとれた食事をしておくというのもいいでしょう。
運動する習慣を付ける
30代になると、仕事と家の往復だけでも心身ともにクタクタ……ということもあるかもしれません。しかし、それでは運動不足になってしまいますよね。運動不足は筋肉の衰えにつながり、筋肉の衰えは血行不良を引き起こしてしまいます。
そうならないように、普段から運動する習慣をつけておきましょう。まとまった時間が取れないのなら、一駅分あるくとか、階段を使うようにするとか、遠回りして帰るとか、生活に取り入れられる方法でもじゅうぶんですよ。
シャンプー時に頭皮マッサージをする
頭皮マッサージは、頭皮のこりをほぐして血行をよくするのに有効です。とはいえ、専門機関の施術を受ける時間はなかなか確保できませんよね。ですから、シャンプーのときに自分でマッサージするようにするといいでしょう。シャンプーをしながら、軽く頭皮をもむだけでも充分効果がありますよ。ただ、力を入れすぎないことと、爪を立てないことにだけは注意してくださいね。
30代の白髪……初めて見つけたときはドキっとするかもしれませんが、それは正常な代謝によるものです。30代ならケアしだいでそれ以上増えないようにもできますから、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。
白髪や髪に昆布やワカメが良いってよく聞きますよね。果たしてそれは本当なのかどうかについて、白髪には昆布が効果的？髪・頭皮に良い食事まとめの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いくら30代に突入したとしても、まだまだ世間では30代は若いですよね。それに周りを見回しても白髪で悩んでいる人はかなり少なそうに感じてしまいます。
だからこそ、少しでも白髪が生えてくるのを遅らせるためにできることをやっておきましょう！仕事をバリバリこなす年齢というのもありますが、生活が不規則な人が多いです。
生活習慣を改めて見直してみるのも良いでしょう。もし、白髪が気になり始めたら周りの視線を特に意識してしまいます。そんなときは白髪染めをした方が早く気持ち的にも楽になれます。
ただし、白髪染めをするということは髪や頭皮に負担がかかってしまう液剤がほとんどです。そこで、もう悩まない！【白髪染め】本当におすすめできるランキング！の記事で頭皮や髪に優しく、本当に白髪を気にしない生活をさせてくれる白髪染めを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
今の白髪染めで満足していますか？白髪染めを定期的に行っても、次の白髪染めまで根元が気になってしまう･･･。
そんな心配ばかりでは心も晴れやかになりませんよね。
そんな心配を解決する方法はちゃんとあります。20代に白髪に悩んできた私もこれで一切気にならなくなりました♪
