白髪はおじいちゃん、おばあちゃんがなるもの…そう思っている人が多いかもしれませんね。実際は、もっと早く生え始めるものなのですが、初めのうちは大抵の人がしっかりとケアしているので、イメージとしては年配の人が思い浮かぶのも無理はありません。
しかし、いくら実際の白髪はイメージよりも早く生え始めるといっても、だいたい40歳ごろの話。もし、あなたが20代、30代であれば、やはり一般的には早すぎると言えるでしょう。
しかも、周りに同じような悩みを抱えている人はいそうになく、相談もできずに、一人で途方にくれているのではないでしょうか。わかってくれる人、相談できる相手がいないというのは本当に辛いですよね。いったい、20代、30代で生えてくる白髪は何が原因なのでしょうか。原因を知って、悩みを解決しましょう!
目次
年齢が若いのに白髪が多い原因は生活習慣にあり!
20代、30代で白髪が生えてきた場合、まず加齢によるものではありません。しかし、実は白髪は、加齢以外にもいろいろな原因で生えてくるものなのです。
特に多い原因をあげてみますので、その中に自分に当てはまる例がないかどうか確認してみましょう。
食生活が乱れている
若年層の白髪でまずあげられるのは、食生活の乱れです。好きなものばかり食べていたり、忙しくてついついコンビニ弁当で済ませたりしていませんか?また、自分では気をつけているつもりでも、野菜が足りなかったり、特定の栄養素が不足していたりするのも珍しいことではありません。
こういった事情により、栄養が不足すると白髪の原因になってしまうのです。なぜなら、髪が黒くなるためにはミネラルを必要としているから。髪は、チロシナーゼという酵素がメラノサイトという細胞に働きかけることでメラニン色素が生成され、色づくのですが、このチロシナーゼはミネラルが足りなければ活動できないのです。つまり、ミネラル分が不足すると、メラニン色素が生成されず、髪が着色されないまま伸びてしまうわけなのです。
また、栄養不足とは反対に、栄養の取りすぎ、つまり、かたよった食事もよくありません。脂肪や糖分の摂り過ぎは血液をドロドロにし、血管の詰まりなど、血流を妨げてしまいます。血行不良による白髪の仕組みは、次項で合わせて説明しますね。
白髪に良いとされる栄養について、もう増やさない!白髪予防に良い栄養が摂れる食べ物の記事で更に詳しく解説しています。
ストレス
ストレスも、白髪の原因になるものです。なぜなら、ストレスが溜まると自律神経が乱れ、血行が悪くなるから。血液は、体中をめぐって、すみずみまで栄養や酸素を送り届ける役目をになっていますよね。
ですから、血行不良になると、栄養が頭皮までスムーズに行き渡らなくなるのです。さきほど、チロシナーゼが働くためにはミネラルが必要だと述べましたが、そのミネラル分も届かないために、白髪の原因となってしまうのです。
白髪とストレスの関係について、頭が短期間で白髪で真っ白になることはある?急激なストレスとの関係の記事で更に詳しく解説しています。
ホルモンの乱れ
ホルモンの乱れにより白髪が生えることもあります。特に、女性ホルモンであるエストロゲンは血流に影響を及ぼしやすいので、髪の健康にも直結すると言われているのです。
すなわち、エストロゲンが少なくなりすぎると血液の量自体が減ったり、血流が悪くなったりしますし、逆に、エストロゲンが多くなりすぎても血管がひろがり、血行不良になるのです。血管が広がって血行不良になる仕組みは、大きな川の流れが緩やかなのと同じ。スムーズでスピーディーな流れのためには、管が太すぎても細すぎてもよくありません。
髪に栄養が届いていない
メラニン色素を生み出すメラノサイトが働くためにはチロシナーゼという酵素が必要で、そのチロシナーゼが活発化するためには栄養(ミネラル)が必要であることは既に述べました。ですから、なんらかの理由により髪まで栄養が運ばれないと、白髪になってしまいます。
髪に栄養が届かない理由として、これまで、そもそも摂取する栄養が足りていないことと、血行不良により栄養が届かない例をあげましたが、ほかにも考えられることはいくつかあります。
たとえば、身体のどこかに不安があったり、疲れがたまっていたりして、そちらの回復に栄養が使われている場合もそうですね。このように、髪に届くまでに栄養が消費されているケースも、白髪の原因になるのです。
なぜなら、白髪になっても、別に生命の危険はないから。私たちの身体は、より重要な部分からなんとかしようとするため、髪の健康を保つのは後回しにされやすいのです。
遺伝の可能性も
これまでに述べたうちのどれにも当てはまらない場合、もしかしたら、遺伝による白髪かもしれません。白髪自体は遺伝しないという説もありますが、メラニン色素の量や質が遺伝することはわかっていますから、それにともなって白髪の有無や生えてくる時期にもかかわってくると言えるでしょう。一度両親に、いつごろから白髪が生えてきたのか、たずねてみてもいいかもしれませんね。
白髪と遺伝の関係やその他の原因について、白髪の原因は遺伝だけじゃない!考えられる9つ原因の記事で更に詳しく解説しています。
白髪は黒髪に戻る可能性は低い!白髪との付き合い方
白髪がなぜ生えてきたのか、それがわかったら、次はそれを受けてどうすればいいのかを考えたいですよね。元の黒い髪に戻す方法はあるのか。あるとしたら、いったいどうすればいいのでしょうか。
白髪が黒髪に戻ることは少ない
まずはじめに理解が必要なのは、一度白髪になった以上、元の黒い髪に戻すのはとても難しいということです。と、言われても、なかなか納得できないかもしれませんね。たしかに、これまであげてきた白髪になった原因は、ストレスや栄養不足など、一時的なもの。それさえ解消すれば、また元に戻りそうなイメージはあります。
しかし、一時的とはいえ、身体は白髪が生えるほどのダメージを受けていたのです。たとえば、栄養を送り届けられないほど血流が滞っていた間に、チロシナーゼだけでなく、メラニン色素を生成するメラノサイト自体が傷ついてしまうこともありえます。
傷ついたメラノサイトは、たとえその後チロシナーゼが働きかけてくるようになったとしても、以前のようなメラニン色素を生み出せないでしょう。このように、一度生えた白髪を改善するのは、とても難しいことなのです。
白髪を受け入れてどうするか考える
元の黒い髪に戻るのは難しいと言われても、それを受け入れるのはなかなか難しいことですよね。なんとかしたいと思うのは当然の気持ちですし、試せる方法は、できるかぎり試してみるのもいいと思います。
しかし、白髪を抜くことだけは絶対にしてはいけません。白髪に限りませんが、髪を抜くと頭皮にダメージが加わります。白髪が生えてくる場合、すでに頭皮は傷んでいることが想像できますから、それ以上のダメージは与えないようにしましょう。
同じ白髪を目立たないようにする方法なら、カラーリングがあります。白髪の場合、染めればまず誰にも気づかれません。あなたが20代、30代であればなおさらです。そのようにして、徐々に白髪を受け入れられるようになるのを待ちましょう。
頭皮のケアはかかさずに
とはいえ、黒髪に戻る可能性がゼロだというわけではありません。奇跡的にメラノサイトは無事だということもありますし、なんらかの拍子にまた機能を取り戻すこともないとは言えないでしょう。なにしろ、白髪はまだまだ研究の余地が残されている分野なのです。
ですから、できればケアだけは諦めずに続けたいものです。特に頭皮マッサージ。頭皮を清潔にし、血行を良くしておけば、栄養がきちんと行き渡りますし、チロシナーゼも活発化します。たとえ、ほかの方法を試してみるとしても、頭皮のケアは合わせて行うようにしましょう。
20代、30代で白髪が生えてくると、ショックも大きいかもしれません。ですが、加齢による白髪よりも改善する可能性はありますし、なにより、目立たなくすることが可能です。白髪に悩むことがストレスにならないよう、気持ちを前向きに保ってくださいね。
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