苦労すると白髪が生える…そんな言葉、よく聞きますよね。苦労とストレスには、一見因果関係がないように感じますが、昔から言われ続けているということは、本当なのでしょうか。もし本当だとすれば、いったいどういう仕組みで苦労が髪に及ぼすのでしょうか?
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白髪は苦労すると増えるは噂!
結論から言うと、苦労と白髪に因果関係はありません。つまり、苦労をすると白髪が増えるというのはただの噂に過ぎないようです。では、なぜそんな噂があるのでしょうか。
事実ではないものが、噂となり、これほど浸透しているということは、それなりの理由があるはずですよね。
苦労=ストレスならありえる
苦労と白髪には因果関係がありませんが、実は、ストレスがたまると白髪になってしまうことは明らかになっています。苦労の多い人は、当然ストレスも多いはず。
ですから、ストレスにより白髪になってしまうことは昔からよくあったのでしょう。はたからみると、その人がどれだけストレスを溜めているのかはわかりませんが、苦労をしていることはよくわかりますよね。そのため、苦労をすると白髪が増えると解釈されてきたようです。
ストレスから自律神経が乱れて白髪になることも!
では、ストレスから白髪になってしまうメカニズムとは、一体どのようなものなのでしょうか。
まず、髪が黒などに色づいている理由ですが、これは、メラニン色素によるものです。ちなみにメラニン色素にはユーメラニンとフェオメラニンの二種類があり、ユーメラニンは黒色の要素、フェオメラニンは黄色の要素をもっています。
髪の色は、この二つのメラニンのバランスによってきますのですが、私たち日本人はユーメラニンの割合が高いために黒い髪の人が多いのです。
メラニン色素がどうやって作られているのかというと、メラノサイトという細胞が、チロシナーゼという酵素の働きを受けることで生み出されます。ちなみに、チロシナーゼが活発化するためには、ミネラルが必要。
つまり、メラノサイトのエネルギー源はチロシナーゼ、チロシナーゼのエネルギー源はミネラルということ。メラノサイトが正常に機能しない場合はもちろん、チロシナーゼの元気がなくても、ミネラルが不足していても、メラニン色素を作ることができません。
ところで、ストレスが溜まると自律神経が乱れることはよく知られていますが、自律神経が乱れると身体にどういった影響があるのかご存知でしょうか。自律神経が乱れてしまうと、精神的に落ち着きがなくなったり、胃腸の調子が悪くなったりするほか、血行不良も引き起こすのです。
血液は、体内に取り込まれた酸素や栄養を体中に送り届ける、大事な役目を担っていますよね。しかし、この流れが悪くなると、そういった役目が果たせなくなってしまうのです。
つまり、ミネラルが頭皮へ、そして髪へ送られないということ。ネラルが送られないと、チロシナーゼが活発化しません。そしてチロシナーゼが働かないと、メラノサイトはメラニン色素を作り出すことができず、白髪が生えてしまうのです。
実は妊娠すると白髪が増えることがあります。詳しくは、妊娠すると白髪増えてしまう!?妊娠中は白髪染めしても大丈夫?の記事で紹介しています。ただし、肌荒れなど気をつけないといけませんので、頭皮のことについては、白髪染めで肌荒れに気をつけて!肌が弱い人の対処法の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
通常の加齢で白髪になっている可能性も・・・
とはいえ、白髪の原因が必ずしもストレスだとは限りません。もしあなたが、最近苦労ばかりだったと自覚しているのなら、ゆっくり鏡を見る機会も少なかったのではないでしょうか。その場合、もしかしたら、気づかないうちに少しずつ白髪が生えてきただけなのかもしれませんね。
白髪とはまだまだ無縁だと思っていたかもしれませんが、白髪は思ったよりも早く、40代、場合によっては30代から生え始めるものなのです。通常の加齢により白髪が生える仕組みですが、これは、成長ホルモンの減少によるものです。
成長ホルモンとは、代謝をつかさどる重要なもの。体内に取り込まれた栄養や物質は、この成長ホルモンによってエネルギーに変換されるのです。つまり、成長ホルモンは、身体の機能を正常に保ってくれる働きをするのですが、加齢とともにその分泌量は減少し、いろいろなところに衰えが来るようになります。疲れやすくなったり、怪我が治りにくくなったりというのもそうですね。
そして、メラノサイトの働きも、同様に悪くなります。成長ホルモンの減少により、メラノサイト自体が正常に機能しなくなれば、いくらチロシナーゼが活発化してもメラニン色素を作ることはできません。このようにして、白髪が生えるようになるのです。
また、髪が抜けるときに、一緒にメラノサイトがくっついたまま抜けてしまうことがあります。この場合、成長ホルモンの分泌がじゅうぶんであれば、次の髪が生えるときにメラノサイトも再生されるのですが、じゅうぶんでなければ再生されません。つまり、その部分にはメラノサイト自体が存在しなくなるので、黒い髪は生えなくなってしまうのです。
ストレスと上手く付き合うことが白髪予防につながる!
前述したように、苦労は関係ありませんが、ストレスは大いに白髪と関係があります。
逆に言えば、ストレスをためないようにしたり、じょうずに解消したりできるようになれば、白髪を予防することができるのです。
また、年齢の割に白髪が多いという人は、これまで、ストレスとの付き合い方がうまく出来ていなかったのでしょう。まだ遅くありませんから、これからは、少しでもストレスの影響を減らすようにしてください。そうすれば、今以上に白髪が増えなくなるかもしれませんよ。少なくとも、急激に増えることはなくなるでしょう。
自分にあったストレス解消法を見つける
仕事や人間関係など、現代ではさまざまなところにストレスの元がひそんでいます。それを完全に取り除くのは難しいかもしれません。ですが、自分に合ったストレス解消法があるのとないのでは、ストレスの蓄積が大きく変わってきます。
中には、旅行などがストレス発散の手段だという人もいるかもしれませんが、それではまとまった休みが取れるまでストレスが発散できないということになってしまいます。そういう人も、できればもっと手軽にできる気分転換の方法を一つ見つけておきましょう。
白髪を自分で染めている人は、白髪のヘアカラーを自宅でキレイに染める方法!白髪用と黒髪用の違いの記事を読んでおきましょう。更に上手に白髪を染めることができますよ♪
副交感神経を優位にする
私たちの身体は、交感神経と副交感神経によって成り立っており、交感神経は活動や緊張、副交感神経は休息やリラックスをつかさどっています。つまり、昼のうちに交感神経によって活動し、夜は副交感神経によって休むわけです。
このうち、副交感神経を優位にすれば、ストレスを和らげ、リラックスすることができるのです。もし、ストレス発散のいい方法が見つからない場合は、以下のことを試してみるといいでしょう。
ゆっくりとお風呂につかる
シャワーで済ませず、浴槽にお湯を張って身体を温めましょう。湯温は38~40度と少しぬるめ。頭を洗ってつかり、体を洗ってつかり、と、2~3回ほど出てつかるのを繰り返せば、じゅうぶん副交感神経は優位になります。ちなみに、入浴後30分~1時間ほどで眠りにつくようにすれば、深く、質のいい睡眠をとることができますよ。
自分のペースで楽しめる運動をする
具体的には、ウォーキング、水泳、サイクリングなど。ゆったりと自分のペースで身体を動かすのがコツです。ただし、人と競うようなことがあっては交感神経が高まってしまいますから、できれば一人で運動するのがいいですね。
アロマを楽しむ
ストレスが溜まっているときは、フランキンセンスやローズウッド、ラベンダーの香りが効果的です。
深呼吸する
ゆっくりと息を吸い、その倍の時間をかけて息を吐き切るようにします。これを数度繰り返しましょう。腹式呼吸をすると更にリラックス効果がありますよ。
苦労はできればしたくないものですが、どうしてもしなければならないものや、乗り越えなければいけない困難など、ときにはいろいろありますよね。
しかし、白髪の元となるのは苦労ではなく、ストレス。これがわかっただけでも、手のうちようはあるのではないでしょうか。
まとめ
白髪はストレスで増えることがありますが、ストレスがなくなった途端にすぐ髪の毛が黒く戻るなんてことはありません。もし、白髪を改善させたいのであれば、白髪染めを継続的にする方がすぐに気が楽になります。
ただし、白髪染めは美容院であったり市販品などたくさんありますが、薬品自体が強いので頭皮や髪にかなりの負担がかかります。そうすると、余計に白髪の量や増え方が加速していまいかねません。
そこで、20代のころから白髪に悩んできた当サイトの編集者である私(35歳女)が、たくさん試してきた中で、今も使っている白髪染めをもう悩まない!【白髪染め】本当におすすめできるランキング!の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
白髪があることで、周りの視線がすごく気になっていた私ですが、今ではそんな気持ちも長く忘れ去ってかなり気が楽になりました♪そんな方へ参考になれば嬉しいです。
今の白髪染めで満足していますか?白髪染めを定期的に行っても、次の白髪染めまで根元が気になってしまう・・・。
そんな心配ばかりでは心も晴れやかになりませんよね。
そんな心配を解決する方法はちゃんとあります。20代に白髪に悩んできた私もこれで一切気にならなくなりました♪