白髪をなんとかしたいけれど、情報が多すぎてどの方法を試せばいいのかわからない…。そんな人も多いのではないでしょうか。イマイチ信用できる情報が得られなくて、ただ髪を染めるだけで済ませているということも少なくありませんよね。
そんな場合によく思うのが、「どうして、白髪の薬ってないのだろう? それさえあれば、まずそれを試してみるのに」ということ。たしかに、白髪にも効果がある、と噂になる商品を耳にすることはありますが、白髪用の薬というのは聞いたことがありません。
しかし、薬というのは、西洋薬のことだけを指すわけではないのです。東洋医学、すなわち漢方ですね。漢方では、白髪への効果が見込めるいくつかの情報が得られることをご存知でしょうか。それらを知り、ぜひ白髪の改善に役立ててくださいね。
目次
白髪は漢方で改善できる!?漢方の考え方
漢方とは
医食同源という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、バランスのとれた食事をすれば病気の予防にも治療にもなるという、漢方の基本的な考え方です。
つまり、西洋薬がピンポイントで弱った部分に働きかけるのに対して、漢方とは、体の調子を整えて本来の治癒力を高める医療。そのため、漢方薬にもちいられる原料も植物、動物、鉱物など自然由来のものばかりなのです。動植物、鉱物から採取したものは生薬と呼ばれ、漢方薬とは、その生薬をいくつか組み合わせて作られたものが一般的です。
基本的に漢方とは、「健康は”気・血・水”の三つのバランスによって保たれている。このバランスが崩れると身体に不調が起こる」という考えのもとに成り立っています。
気
気とは、人間のもつ熱、エネルギーそのもののこと。元気、気力、などの”気”です。
血
血液のこと。健康は、”血”が”気”を全身に送り届けることで保たれます。
水
唾液やリンパなど、血液以外の水分のこと。人間の体は約7割が水分なので、とても重要な成分です。
白髪に悩まされやすい三タイプとは
漢方において、白髪をともなう病(不調)名は、主に以下の三つです。
- 血虚
- 腎虚
- 気虚
どれも白髪をともなう不調ですが、原因が違うため効果のある漢方薬も変わってきます。それぞれの白髪以外の症状を自身と照らし合わせて、あてはまるものを選ぶようにしてくださいね。
血虚
血虚とは、血液に何らかの不調が生じている状態です。血液量が足りなかったり、血液がドロドロなど、状態が良くなかったり。このため、髪に必要な成分や栄養が血液によって届けられなくなり、白髪になってしまうのです。
血虚の場合、白髪以外に現れやすい症状は以下のとおり。
- 寒気
- 乾燥
- 肌荒れ
- めまい、立ちくらみ
- 冷え、しびれ
- 不眠、不安感
血虚タイプにおすすめの生薬は、血の巡りをよくして身体を温めてくれる「当帰(とうき)」と、冷え切った体を温める「鹿茸(ろくじょう)」。当帰を含む代表的な漢方薬は「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」、鹿茸を含むのは「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」です。
腎虚
腎虚とは、人のもつ生命エネルギーである「精」が充分ではない状態です。エネルギーが不足しているのですから、若々しさを保つことができません。いわゆる老化現象ですが、腎虚でいう老化とは症状のこと。年齢に関わらず、身体が衰えている状態です。
この場合、身体は生命維持に必要なところから順にエネルギーを使おうとしますから、髪は後回しにされ、白髪になってしまうのです。
腎虚の場合、白髪以外に現れる症状は以下のとおりです。
- 物忘れ
- 難聴、耳鳴り
- めまい
- 腰痛
- 排尿トラブル
- 不妊、精力減退
また、腎虚には二種類あり、この症状のほか冷えを感じる人は陽虚タイプ、ほてりを感じる人は陰虚タイプです。
腎虚の人におすすめの生薬は、鹿茸、当帰のほか、滋養強壮や免疫力向上の「黄耆(おうぎ)」、腎機能を高めて精を回復するといわれる「枸杞子(くこし)」など。漢方薬としては、「六味地黄丸」、「参茸補血丸」、「双料参茸丸」などです。
気虚
気虚はエネルギー不足。そもそものエネルギーが足りていなかったり、じょうずに生かされていなかったりする状態です。腎虚とのちがいは、腎虚が生命エネルギー、いわゆる身体のエネルギーであるのに対し、気虚のほうは気力などの精神的なエネルギーが不足している様子です。
このタイプは運動不足や栄養不足に陥りがちで、そのために髪に必要な成分が得られず、白髪になってしまうことが多いのです。
気虚の場合、白髪以外に現れやすい症状は以下のとおりです。
- 集中力や意欲の低下
- 疲労蓄積
- 風邪を引きやすい
- 眠気、起きられない
- むくみ
- 胃腸の不調
気虚の人におすすめの生薬は気力や元気を補う「薬用人参」、「党参(とうき)」など。党参を含む漢方薬には「補中丸(ほちゅうがん)」があります。また、意欲を高める漢方薬、「晶三仙(しょうさんせん)」などもいいでしょう。
白髪は本当に黒髪に戻ることはあるのでしょうか?という疑問について、白髪は再生して黒髪になることはある!?黒髪への希望の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
頭皮のツボをマッサージして頭皮の血行を良くする
最初に述べたとおり、漢方の基本的な考え方は、気・血・水の三つのバランスを保てば健康も保たれるというものです。そして、バランスが乱れたときの整え方も、漢方薬に限ったものではありません。ほかの方法、たとえばマッサージなども充分有効。気や血の流れをよくするというのは、漢方においてはとても重要なことです。
正営(しょうえい)
正営は、前頭部にあるツボです。両方の瞳の位置からまっすぐ上に上がり、髪の生え際からさらに上に7~8センチほど。ほぼ頭のてっぺんですね。
ここが髪に効くツボで、白髪のほか、抜け毛なども改善するといわれています。マッサージの方法は、人差し指で3秒ほど押すだけ。あまり力を入れすぎず、心地いい強さで押しましょう。3秒押すのを5~6回繰り返す、これを一日数セット行いましょう。
百会(ひゃくえ)
百会は、頭頂部にあるツボです。両手を両耳の上にあて、頭を包むようにすれば、指先が触れ合いますよね。だいたいそのあたり、頭頂部の少しへこみが感じられる部分です。ここは、血行をよくするツボ。ここを刺激することにより、栄養が髪まできちんと行き渡るようになって、白髪や髪の健康に効果があるのです。
マッサージの方法は、指の腹で押したり離したりするだけ。だいたい、5秒かけて押し、5秒かけてゆるめるのを繰り返すのがいいでしょう。こちらも心地よい強さで、一日数セット行ってください。
防老(ボウロウ)
防老は、百会から指一本分後ろに下がったところにあるツボです。ここは髪の健康を保つツボといわれており、薄毛や白髪に効果があるとされています。マッサージの方法は百会と同じ。位置も近いので、両方合わせて行うのもいいですね。
健脳(ケンノウ)
健脳は、後頭部と首の境目あたりにあるツボです。両方の指を首の後ろに当て、軽く押しながら上にずらしてみましょう。指が止まる位置から、1センチほど下の部分が健脳です。このツボを刺激すると血行が良くなり、髪の健康を保つことにつながると言われています。マッサージ方法は、こちらも百会と同じです。
漢方は、人間の身体に本来備わっている機能を回復させたり、自然治癒力を高めたりする医学です。そのため、使われるものも自然由来のものばかり。そのぶん、とても歴史があり、その効果は理屈以前に、実際に証明されてきているのです。
なにより、動物や植物から薬が作られるなど、安心感が高いのが嬉しいですよね。ぜひ、一度試してみてくださいね。
現在の白髪の数から改善できるかはともかく、これ以上増やしたくはないですよね。そんなときは、もう増やさない!白髪予防に良い栄養が摂れる食べ物の記事が詳しく解説しています。
まとめ
漢方は白髪だけでなく、体にも良いことがわかりましたよね。ただし、白髪を予防・改善をしてくれるということはごくごく一部の人には当てはまる可能性はあるものの、ほとんどの人はあまり多くは期待しないほうが良いでしょう。
それよりも、生活習慣を整えること。しかし、これもずっと続けることで改善できるかと言われると、白髪の改善はなかなか難しいとしか言えません。
「白髪を黒髪に戻したい!」
そういった気持ちであれば、もうすでに白髪染めをしている人も多くいるかもしれません。それは白髪を周りから見られたり、気づかれたりしたくないという気持ちからですよね。
ですが、白髪を黒髪に戻したい、改善したいという場合、美容院や市販での白髪染めを使っているのは矛盾が生じます。なぜなら白髪染めは髪や頭皮にかなり大きな負担をかけているからです。
「でも白髪染めしないと視線が・・・」
その気持ちはすごくわかりますが、それなら白髪染めを正しく選ばないといけません。そうじゃないと白髪を改善したいのに、余計に負担をかけてしまって白髪が増えていくこともあるからです。
当サイトの編集者の私(35歳女)は、20代の頃から白髪に悩んでいました。だからこそ、色んな美容院や市販品を試したりしてきたところ、すごく良いものに出会いました。
それは白髪染め用のヘアカラートリートメントです。なぜ私が美容院ではなくヘアカラートリートメントをおすすめしているかと言うと、まず髪や頭皮にダメージがないこと。そして、トリートメントなので毎日でもトリートメントとして染めることができるので、白髪の根元が伸びてきても一切気にならなくなったことが大きなメリットです。
美容院の場合だと、しっかり白髪を染めたとしても、次に美容院へ行くまでの3週間から1ヶ月程度の間に必ず根元の白髪が目立ってしまいますよね。その間の期間の周りの視線が女の私にとってすごく気になってしまうのです。
それが、毎日のように白髪が染まっていれば一切周りの視線などは気にならなくなります。それができるのはヘアカラートリートメントだけなんです。
そこで、もう悩まない!【白髪染め】本当におすすめできるランキング!の記事でも書いていますが、私が実際に使ってみて良かったものや、今でも使い続けている白髪染め用のヘアカラートリートメントがあるので、髪の根元が見られていないか毎日不安になっているアナタにぜひ使ってみて気持ちを晴れやかにしてもらいたいと思っています♪
実際に使用してわかった!
ヘアカラートリートメントおすすめランキング
今の白髪染めで満足していますか?白髪染めを定期的に行っても、次の白髪染めまで根元が気になってしまう・・・。
そんな心配ばかりでは心も晴れやかになりませんよね。
そんな心配を解決する方法はちゃんとあります。20代に白髪に悩んできた私もこれで一切気にならなくなりました♪