白髪は老化現象のひとつと考えられていますが、実際には生まれたばかりの赤ちゃんや子どもにも白髪が見つかることがあります。これから成長していく過程で白髪が生じていると、子ども自身も友だちとの違いに気づき、悩んでいるかもしれません。
親御さんも「何かの病気かしら?」と心配の種が尽きないでしょう。実は子どもの白髪で悩んでいるお母さんたちはたくさんいます。今回は、生まれつき白髪のある子どもの病気の可能性についてお話します。
目次
白髪が生まれつきある人は病気の可能性も!?
健康な子供でも栄養不足やストレスなどさまざまな原因が重なって白髪が生えることはあります。しかし、突然、短期間で白髪が増えたり、白髪が集中していたりする場合は病気の可能性も考えられますので、専門医の診察を受けてください。
検査をした結果、病気でないということが分かると安心して、つぎの対策を考えられますよね。生まれつき白髪がある場合に可能性のある病気を以下にまとめてみました。
甲状腺疾患
首のつけ根にある甲状腺は、甲状腺ホルモンの分泌により、代謝や自律神経を調節しています。この甲状腺の欠損または未発達が原因として考えらえる病気が、甲状腺ホルモンの産出が少なくなる「甲状腺機能低下症」と、反対にホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」です。甲状腺疾患の症状として、白髪が生じることがあります。
悪性貧血
悪性貧血とは、一般的な鉄分不足による貧血と違い、ビタミンB12または葉酸が不足することで起こる貧血です。悪性貧血になると、必要な量の栄養や酸素が運ばれなくなるため、メラニン色素の原料が不足し、白髪が生えると考えられています。
ビタミンB12は、動物性食品にたくさん含まれているため、ベジタリアンのお母さんなどの場合、ビタミンB12が欠乏することがありますので注意が必要です。
尋常性白斑
メラニン色素を生成するメラノサイトまたはメラニン色素の合成遺伝子の異常が原因で発症すると考えられている皮膚の色素が抜け落ちる病気です。先天性と後天性があり、赤ちゃんの場合は先天性が大半です。白い斑点や白髪が目立ってくる、などの症状が表れてきます。
肌が白くなる病気の白斑が頭皮に起こると、頭皮が白くなるので、そこから生える髪も白髪になるということです。尋常性白斑では、一ヶ所に白髪が集中していることが特徴です。
アルビノ
アルビノについては、つぎの項目で詳しく説明しますね。
髪も皮膚も白くなるアルビノとは
先天性色素欠乏症、先天性白皮症、白子症など、さまざまな病名がありますが、すべて同じ病気です。アルビノは、メラニン色素がつくられないことで、全身の毛が白くなる珍しい病気です。2万人に1人の確率で発症します。
しかし、アルビノを逆に武器にして活躍しているモデルさんも海外にいます。症状としては、全身が白くなることのほかに、紫外線への耐性の欠如、光を眩しく感じることなどが挙げられます。
成長するにつれ、色素がある程度出てくる場合もあり、チロジナーゼ陽性型といわれます。その出てきたチロジナーゼが働いているアルビノの弱いタイプです。成長しても色素がほとんど表れないタイプは、チロジナーゼ陰性型といわれ、色素が薄いことが特性としてあります。
アルビノは、突然ある日に体中の色素が抜けるということではなく、すべて先天性で産まれてきたときに真っ白の状態になっています。動物のアルビノも人間と同じです。
日本人にもなる可能性がある
人種に関係なくどの種族でもアルビノは発症する可能性があります。なんと人間だけでなく、アルビノ種の虫も確認されています。アルビノの発症確率は、約0.005~0.01%ですから、計算すると、日本にもアルビノの人はおよそ6,000人以上いると推定されます。
赤ちゃん・子供の白髪は黒染めしても大丈夫?
赤ちゃんの白髪はあまり心配する必要はないでしょう。赤ちゃんの毛髪は、まだメラニン色素が少ないからです。 黒々とした髪の赤ちゃんでも、透明感が少しあって、大人の髪と比べると色が薄いことがわかります。 赤ちゃんの白髪の場合、本数は少なく、1本というケースも多いです。
また、赤ちゃんの白髪は、順風満帆な人生を送れる証しとして「福白髪」と呼ばれており、抜かずに、大切にする方も多いそうです。 ただし、前述しましたように、髪全体が真っ白な場合は病気の影響があるかもしれないので専門医を受診するようにしましょう。
幼児や子供の場合は、白髪があることで、友だちからいじめられることもあり、精神的な負担も大きくなると、さらに白髪に拍車をかけることもあります。そのため、親としては、悩んでいる子供のために何らかの方法で対策をたててあげたほうがよいでしょう。白髪染もその一つの方法です。
まずは、とりあえず今目立っている白髪を隠してあげるために、白髪染めを使用します。ただし、子供の肌はとても敏感ですので、近所のドラッグストアに並んでいるような刺激の強い薬剤は使用しないでください。
では、どんな白髪染めを選んだらよいのでしょうか?
子どものための白髪染めは、無添加の白髪染めや植物性の色素が使われている刺激の弱い白髪染めを選びましょう。白髪が治るまでの間、定期的に染めますので、地肌と髪にやさしいものを慎重に選んでください
白髪の量が少ない場合は、白髪染めではなく、ヘアマニュキアなどで白髪がある部分だけ染めて目立たなくしてあげるとよいでしょう。
頭皮や髪への刺激を考えると、一番おすすめできるのはヘアカラートリートメントです。なぜならダメージがゼロと言っても良いくらいの安心感だからです。そんなおすすめのヘアカラートリートメントやその理由について、もう悩まない!【白髪染め】本当におすすめできるランキング!の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
今の白髪染めで満足していますか?白髪染めを定期的に行っても、次の白髪染めまで根元が気になってしまう・・・。
そんな心配ばかりでは心も晴れやかになりませんよね。
そんな心配を解決する方法はちゃんとあります。20代に白髪に悩んできた私もこれで一切気にならなくなりました♪